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ふるえる技術

「震え」を探求するサイト。旧タイトル「割って飲む。」

掃除を拒絶する新人を宗教だと言う人の処方箋がみたい

 

1ヶ月くらい前に「日本が社畜国家にならざるを得ない理由」という記事を書きました。

 

yokoamijiro.hatenablog.jp

 

と思っていたら、今回まさにピッタリの記事がはてなブックマークに上がっていたので、今日はソレについて書こうと思います。

 

筆者の方がむしろ信者に見える

 

anond.hatelabo.jp

 

↑の記事は、

「採用時に説明を受けていない」「雇用契約に含まれていない」という理由で、「社内清掃の時間」に帰ってしまう新入社員がオカシイ

という内容のものです。

 

で、記事の筆者は

これって、何かの宗教かしら?と思った。

と書いているのですが、この言葉をネタじゃなくて本気で思っているのであれば、相当に興味深いです。

というのも私にはこの記事を書いている人の方がむしろ信者のように見えるから。

もう少しくだけさせて言うと、誰がどう見ても泥酔しているにも関わらず、自分が酔っぱらっていることに気づいていない人っていますよね。ああいう感じに見えるということです。

 

実際その後に、

掃除(奉仕)をする宗教というのは聞くが

と書かれていますが、ソレってまさしく自分自身のことじゃないですか。

まさしくという文章を書いておきながら、自分は奉仕する宗教の信者ということに気づいていないワケです。

 

f:id:yokoamijiro:20170113123323p:plain

 

なぜ「奉仕」が当たり前なのか

 

先ほどの 日本が社畜国家にならざるを得ない理由 - 割って飲む。 でも引用しているのですが、今回も引用させていただきます↓

日本は(資本主義の)搾取の極限状態においては、労働者は資本家の家来になってしまう。

日本教の社会学

そう、日本の場合、労働者は会社に「奉仕」して当たり前という感覚を持っている人が多いのですよ。

 

そもそも資本主義のもとでは、労働者は資本家に自分の労働力を売るだけで良いハズです。労働力を資本家に売るかわりに、資本家からお金をもらうワケですよね。

で、どのような労働力をどれくらい売るかといったことを事前に約束します。これが契約です。

だから本来、契約とはとても重要視されるハズのもので、そういう意味ではこの新入社員の言う「採用時に説明を受けていない」「雇用契約に含まれていない」はごく当たり前の主張なのですが、日本ではナアナアになりがちですよね。

 

資本主義とは元々、共同体の解体とともに出てきた思想です。

しかし日本では共同体は解体されず、会社の中にスッポリと入ってしまった。だから奉仕が必要なのですよ。だって共同体だし。

 

ちょっと話そらしますが、日本は生産性が低いってよく言われるじゃないですか。コレも共同体で説明できると思いませんか。

日本の典型的な村を思い浮かべてみてください。ムラでは効率が大事ですか?ムラでは正しいことを言うのが大事ですか?

村人同士のコミュニケーションの方がよっぽど大事ですよね。正しいことよりも、村人同士いかに争わず円滑に生活できるかがポイントですよね。

 

当然ながら新人さんは、まだこういった考えに染まっていません。

さらにはこのご時世、そもそもの話として会社自体が共同体として成立しにくくなりました。さっきのムラじゃないですが、共同体ってデキる人はもちろん、デキない人も守らなきゃいけないですよね。

終身雇用とかまさしくそうでしょうが、もうそんな体力を持っている会社はごく僅かなワケです。

あとグローバル化の影響もありそうですよね。今の若い人たちは多様な働き方に触れる機会が多くなりました。もはや「その働き方が絶対」ではないのです。

 

最後に

 

念のため言わせてください。

私は「共同体が悪い」「今の会社のあり方が悪い」と言いたいワケではありません。実際日本が戦後、コレほどの経済成長を遂げることができた背景には、この共同体思想が大きく関係していると思います。

 

私が問題視しているのは、自分がある特殊な思想を信仰しているにも関わらず、それが当たり前になじみすぎて気づけていない人が日本には多くいるように思われる点です。

 

だって少なくてもある程度は自分の思想の根本が分かってないと、比較も反省もできなくないですか。そしたら改善も難しいですよね。

戦後の経済成長に大きく貢献した共同体思想も、今となっては現実とフィットしにくくなっているのではないかと思います。

にも関わらず、なかなか変化できない理由の1つは、この「気づいていない日本人多くねぇか」があるのではと思ったりするワケです。

 

 

以上「掃除を拒絶する新人を宗教だと言う人の処方箋がみたい」でした。

最後までご覧くださいまして、誠にありがとうございました。